コンサルタント紹介

弾って言うな

メリークリスマス!


浮かれたクリスマス気分の中、今日は私が前職時に怒られてめちゃ反省した話を書き記してみようと思います。


書こうと思ったきっかけは、つい先日、お世話になってる税理士の先生との忘年会での会話でした。
その先生はこれまでに何度かクライアントを紹介してくださっているのですが、
その席で、こんなことを仰っておられました。


先生:「引地さん、○○社って知ってる?先日そこの役員さんとお会いした時に、採用に凄くお困りだったんだよ。」
引地:「もちろんお名前は存じてます。どのように困ってらっしゃったんですか?」
先生:「とにかく弾が足りないとぼやいていてね、何とか増やしたいそうなんだよね。引地さん、よかったら繋ぐけど・・・。」
引地:「・・・・いやー、折角のご紹介ですが、ちょっと止めときます。」
 

勿論、先生に悪気はまったくありませんし、その役員さんがそのままの表現を使ったかどうかの真意は分かりませんが、
私はその会社を積極的にご支援差し上げる気にはなりませんでした。


そして、今も強烈に心に残る新卒3年目に先輩に激怒されたことを思い出したのです。
当時私は製薬業界向けの営業として、全国でMRを採用する仕事を担当していました。
2年目の後半から大手のお客様を担当するようになり、全国を出張で飛び回っていました。
売上も出てましたし、自分で言うのもなんですが、担当したプロジェクトは成功していたので、顧客の評価も社内の評価も高かった方だと思います。
簡単に言うと調子に乗ってたわけです。
 

そんな矢先です。
私には悪癖がありまして、「座って電話ができない」んですね。
クライアントと話すときも、カスタマーと話すときも、歩きながらじゃないとなんか考えがまとまらなくて、
いつもフロアを徘徊しながら電話をしていました。
(ちなみに今もこの癖は治っていませんが、出来るだけ会議室に入って電話するようにしてます。)
しかも声も大きいので、当然会話がみんなに丸聞こえというめちゃくちゃ迷惑なやつでした。

この時は確か翌週の地方の選考会の動員が足りないと言うような会話だったと思います。
「いや、一生懸命集めてるんですが、その地域はもう弾切れなんですよね・・・。」
何の意識もなく出た一言でした。
電話を切った後、2つ隣の島の女性の大先輩から一言
「お客様を弾って言うやつはこの仕事やる資格ないよ。」
口調こそ落ち着いた感じですが、とんでもない怒りがこもっていることは直ぐにわかりました。

ちなみに死ぬほど反省しました。
今、振り返ってもめちゃくちゃ恥ずかしいし、当たり前ですが、これ以降一切この言葉は使ってません。

よく「顧客のために」とか「顧客至上主義」とか耳障りのいい言葉を使う会社は多いのですが、
そんなお題目よりも、その会社の姿勢は普段の言葉に現れると思います。
ちなみによくイケてる営業風な人が使う「クライアント(カスタマー)を握る」的な言葉も個人的にはあんまり好きじゃないです。

勿論、我々も全然まだまだですが、MUSUBUでの人材紹介事業は勿論、
「不動産業界のチェンジエージェント」を掲げるナカジツはこういった面はよりこだわっていきたいですね。
改めて身が引き締まりました。


さて、弊社は明日25日が年内最終営業日となり、少し早めの年末年始休暇となります。
今年も本当にお世話になりました。
よい年末年始をお過ごしください!!