コンサルタント紹介

麻雀というトラップにハマった話。

人並みの受験勉強を経て、私は、センター利用入試という受験で、東京の私立大学に入学することになりました。
尚、地元の国立大学も受験したのですが、二次試験(記述式)が全くできず、当然落ちました。

 

上京時は、迷わず東京都府中市の東京競馬場徒歩3分のマンションに居を構えました。
学校まではやや距離があったものの、競馬場への近さを優先しました。

 

希望に胸を膨らませ、夢のキャンパスライフをスタートさせたわけですが、
現実は厳しく、大学への道のりは長く険しいものでした。
まず電車に乗って、30分。満員電車に揺られ、体力を消耗します。


やっとのことで大学最寄りの駅へ到着します。
しかしまだまだ試練は続きます。
大学へは甲州街道という大きな通りを歩道橋で超える必要があるのですが、
駅を降りると、まず目の前に2件のネオン。

そう。パチンコ屋です。

「今日は授業に行く」と思っていても、並んでる友達(大体留年してる)が声をかけてきて、いつの間にか店内に吸い込まれています。
 

やっとの思いで試練を乗り切ると、さらなる関門があります。

そう。雀荘です。

大学へと歩を進める私に、メンツを探す友達(概ね留年してる)や店員(ほぼ留年してる)が窓を開けて店内に入るよう、呼びかけてきます。
悪魔の所業です。

大学への登校を阻む、この3つの試練(満員電車、パチンコ屋、雀荘)に多くの学生が犠牲(留年)になりました。
あの頃のみんなは元気にやってるでしょうか・・・。
 

さてそんな中、私は特に麻雀というゲームの魅力に取りつかれました。
本日は麻雀から学んだことをお話しようと思います。
麻雀を一言で表すと「理不尽なクソゲー」です。
 

麻雀は運と実力の割合が7:3だと言われますが。そんな競技は他に存在しません。
スポーツは元より将棋や囲碁のプロが素人に負けることはありませんが、麻雀では逆転が起こり得ます。
いかに正解であろう牌を打っていても、運が悪ければ負けます。
攻略本の通りにやってても簡単に死ぬゲームって、結構なクソゲーですよね。
それでもこのたまらない理不尽さと奥深さにダビスタ以来のドハマりをしてしまいました。
 

ダビスタが人格形成し、
高校の昼休みが世界を広げてくれたとすると、
麻雀は私に社会人の礎を築いてくれました。


毎日麻雀を打って、2年生からは雀荘で働いて、危ない匂いのする方から経営者まで本当に色んな方と麻雀をしました。
普段は紳士でも負け始めると熱くなったり、態度が悪くなったりする人も沢山いましたが、
でもそういった方に本当に麻雀が強い方はほぼいません。
 

本当の麻雀の強者は、当たり前の牌を当たり前に切り、どんな理不尽なことがあっても、冷静に只々正着打を打ち続けます。
ホントは熱くなっていてもポーカーフェイスでいなくてはいけません。
そう「凡事徹底」ができる方です。
そういった方はトータルで見た「平均順位」が必ず高くなります。
 

僕は「麻雀とビジネスはマジ似てる」と、ことあるごとに言及してきましたが、
他にも沢山あるのですが、特に似ている点は下記2点だと思います。
 

・失点を避けなくてはいけないが、加点をしなくてはいけないというゲーム性
→リスクとリターンの冷静な見極めと判断が必要
・正しく打っても理不尽に負けるが、結局ちゃんと打ってるやつがトータルで勝つゲーム。
→スタンドプレーに走ることなく、当たり前のことを馬鹿にせずちゃんとやる「凡事徹底」が最も必要。


経営者ではサイバーエージェントの藤田社長が麻雀が非常に強いことで有名ですが、藤田社長の経営は麻雀でいう「押し引き」が徹底されています。
藤田社長は「勝負強い経営者」と言われますが、間違いなく麻雀に起因していると感じます。
他にも麻雀好きの経営者は実は多く、コミュニケーションツールとして、麻雀は社会に出た私を助けてくれました。

ちなみに新卒就活のエントリーシートでは全ての会社で学生時代頑張ったことの欄に「麻雀」と書き、
全ての面接で「いかに麻雀を頑張り続けたか」を熱く語りました。
当然8割くらいの会社は「頭大丈夫?」って感じで落とされましたが、何社かは「面白い!」「いいやん!」と内定を出してくださいました。
(ちなみにサイバーエージェントは面接で麻雀を語る前にグループディスカッションで落ちました・・・)
 

奇跡的に4年で卒業できた私は、その中でリクルートキャリアという会社に進むわけなんですが、これはまた先の話。
 

転職面談でも熱中したことや、頑張ってこられたことに個人的興味もあって、凄く深くお聞きすることが多いんですが、皆さん凄くイキイキと話されます。
でも仕事の話になると途端にテンションが下がるんですよね・・・。

持論ですが何かにイキイキできる方は、必ず仕事もイキイキとできるようになると思います。
そんな人を一人でも多く生み出したいと思って、日々お手伝いしていますし、それが実現できるクライアント様ばかりを相手にさせてもらってます。
もちろんそういった会社は「趣味 麻雀」を受け入れてくれる会社や経営者ばかりです。
ですので、面談に来られた際はあなたが話したい、イキイキ話せる話を沢山してくださいね!